コンパクトカメラでも簡単に撮れる!「花火撮影術」 花火をきれいに撮ろう

花火大会では記念に花火の写真をキレイに撮っておきたいと思う人も多いはず。
ここでは花火撮影の達人・金武 武氏が初心者でもコンパクトカメラで簡単に花火を撮る方法を伝授!

【STEP1】納得の花火写真を撮るにはまずは事前の下調べからしっかりと

花火とカメラの間にさえぎるものが全くない最高の一枚

よい花火写真を撮るために、まずは場所取りが大事だ。地上から上空までさえぎるものがなく、打ち上げ場所(筒場)が見えるのが望ましい。また、花火を観覧できる会場が広く、風向きに応じて多少移動ができるとなお良い。

開催日が近づいてきたら 天気予報もチェックしておこう。都道府県単位でなく、花火大会開催地のピンポイント天気予報も念のため見ておきたい。小雨程度なら決行することが多いので雨具の準備も忘れずに。

また、初めて行く花火大会では会場のようすがわからず、どこで撮影すればよいか迷うことがある。そんな場合はチケットを購入し 有料席で撮影する手もある。

Check!
  • 撮影場所は上空に遮るものがないのがベスト
  • 天気予報は必ず確認!ゲリラ豪雨の対策も万全に
【STEP2】まずはオートモードで気軽に撮影 ブレずに撮るため三脚は必須

「花火モード」で撮影。たいていの花火はこのモードでキレイに撮れるだろう

会場に着き、花火を撮る際、まずはプログラムオートでとにかく撮ってみるのがよいだろう。たくさんシャッターを切り1枚撮れればOKという気持ちで臨もう。

カメラに 「花火モード」がついている場合はそれを利用するのも良い。2~4秒間の長秒撮影になるため手持ち撮影ではブレてしまう。その場合は必ず三脚も用意しよう。安価で買える小さめのものでも十分に役目を果たしてくれる。

Check!
  • はじめはプログラムオートor「花火モード」で撮影
  • あまり考え込まず次々にシャッターを切ってその中からお気に入りの写真を選ぼう
  • 花火モードはブレやすいので三脚が必須
【STEP3】花火をうまくフレームに収めるにはまずは「観察」すること

(1)最初の花火で高さを確認してフレーミング
(2)次に上がった花火がうまい具合に対角線上に入れば完璧!

撮影は出来たものの、さらに良い写真を撮ろうとした場合に大きなハードルになるのが、花火をきれいにフレームに収める事。これが初心者にとっては結構難しい。

そんな時にはまず 花火を観察してみよう。同じ大きさの花火はほぼ同じ高さに上がって開く。単打ち花火が始まったら数発見て上がる位置を確認してからカメラを向ければよい。

花火大会では数千発から数万発の花火が打ち上がる。豪華できれいな花火が打ち上がるのは後半なので、 前半は試写くらいの気持ちで臨むのもいいだろう。

Check!
  • まずは花火を観察。打ち上がる場所・高さを確認
  • 次に打ち上がる花火の到着点を予測、構図を決め、フレームを合わせ次を待とう
【STEP4】さらにこだわるならマニュアルモードで魅力的な一枚を撮影しよう

マニュアル露出を駆使して撮影した1枚。ここまでの鮮やかさはオートではでない場合が多い

さらにこだわりたい人にはマニュアルモードに挑戦することを勧める。

コンパクトカメラの中にはマニュアルで シャッター速度や絞りを調整できる機種もある。このタイプならよりきれいな写真を撮ることができるだろう。

シャッター速度は 2~4秒、絞りはF11、明るさの色味を変えるホワイトバランスは白熱電球モード、光を映す感度を調節するISO感度を100に設定するのをベースにし、花火の種類、明るさ、花が開くのにかかる時間、色合いによって微調整を行おう。

シャッター速度とは

シャッターが開いている時間のこと。シャッター速度が速いと、動いている被写体を“止めて”写すことができ、遅いと残像が残り、被写体の“動き”を表現することができる。 花火の種類によって、それぞれ適切なシャッター速度は違う。開花から花火が消えるまでの秒数が適切なシャッター速度だ。

絞りとは

光の通り具合を調節するもの。絞り値は「F+数値」で表される。絞り値を大きくすると写真は暗くなり、小さくすると明るく写る。花火の場合、絞り値が小さいと光が多すぎるため真っ白な写真になってしまう。何度か試し、最適な絞りに調節しよう。

Check!
  • 花火を撮る際のマニュアルモードの基本はシャッター速度を2~4秒、絞りはF11をベースに、ホワイトバランスは白熱電球、ISO感度は100に設定しよう

スマホはコンパクトカメラに比べ画質も落ちるのでなかなかうまく撮れないが、実はスマホでもそれなりに撮れる花火は存在する。そこでスマホで撮影するのに適した花火を紹介しよう。

スマホで撮るなら
冠菊花火のスターマイン

スマホ撮影なら冠菊花火のスターマインが最適だ。火の筋がいつまでも空に残るのでオートフォーカスでもピントが合ってくれる。写真は錦冠菊なので本当はオレンジ色。ホワイトバランスを設定できる機種ならさらにきれいな花火写真を撮ることができる。

スマホではうまく撮れない花火

苦手な花火は牡丹花火や点滅花火といった火の粒がフワッと広がり消えていく花火だ。これらのタイプはピントが合いにくくスマホではNG

これだけじゃ物足りない!せっかくならプロ顔負けのきれいな写真が撮りたい!そんな人には本格的な一眼レフデジタルカメラがおすすめ。花火撮影に最適な調整が幅広くできるのが特徴だが、もちろんうまく扱うにはそれに伴う知識が必要。最高の花火写真を撮りたいけれどどうすればいいかわからないという初心者にもおすすめの1冊を紹介しよう。

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写真・解説:金武 武

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花火撮影の達人
金武 武氏

1963年生まれ。花火に魅了され30歳で写真家として独立。国内外での写真展は多数。渋谷丸井の巨大ディスプレイに使用されるなど評価も高い。TV・ラジオ・雑誌などのメディアや講演会を通して、花火の魅力を伝え続けている。2016年も花火撮影講座や花火撮影ツアーを開催。詳しくはFBからチェック!  金武氏最新情報 : ブログFB