【実際どうなの!?アンケート調査】花火の掛け声「たまや~!」本当に叫んだことがある人はどれくらい?「かぎや」の認知度は?ルーツにも迫る!
2022年記事全国
この記事は2022年花火特集のものです。最新トピックスはこちら
「たまや〜!」と、打ち上げ花火と同時に掛け声を発したくなるのが日本人の性。でも、「なんで『たまや』と言うのだろう?」と思ったことがある人も多いのでは?しかも、巷では「かぎや」と言う人もいるらしい。ますます謎は深まるばかり…。そこで今回は、“花火の掛け声”に関する疑問について深堀り!掛け声のルーツを探り、掛け声の認知度や「どのくらいの人が実際に掛け声を叫んだことがあるのか」アンケートを実施し、調査した。調査対象はウォーカープラスの読者1725人。(※集計期間2022年6月17日日〜6月26日結果のパーセンテージは小数点以下切り捨て)
掛け声のルーツは、江戸時代の花火師の屋号「玉屋」「鍵屋」
まずは、「たまや」「かぎや」の認知度から調べていこう。「花火の掛け声で知っているものを教えてください(複数回答可)」と質問をしたところ、「たまや」は1638票、「かぎや」は957票という結果になった。やはり、「たまや」の方が認知度としては高いようで、95%の人が知っていた。片や、「かぎや」については約半数が知らないという結果に。
では、どうして「たまや」と「かぎや」でこのような差が出るのか、掛け声のルーツを探ってみると、その理由が見えてきた。
「たまや」「かぎや」は漢字にすると「玉屋」と「鍵屋」と表記され、どちらも江戸時代に活躍した花火師の屋号だ。鍵屋は、初代の鍵屋弥兵衛から始まり、4代目の頃には江戸幕府御用達にまで成長した人気花火師だったという。その後、鍵屋から暖簾分けを許されたのが玉屋市兵衛。当時は、両国橋周辺が花火の名所となり、「両国川開き花火」として江戸の年中行事が行われていた。その両国川開きでは、上流では玉屋、下流では鍵屋が花火の打ち上げを担当することとなり、花火の出来が良かったと思う方の屋号を叫んだことが掛け声のルーツとなっているという。
そして当時、鍵屋から暖簾分けされるほどの腕前を持っていた玉屋のほうが人気を集め、「たまや〜」の掛け声が多かったのだとか。その影響から、現代でも「かぎや」よりも「たまや」の認知度が高いという結果になっていると推測される。
実際に掛け声を発したことがある人はどれくらい?
では、実際にどれくらいの人が「たまや〜」「かぎや〜」と叫んだことがあるのだろうか。アンケート結果では、叫んだことが「ある」と回答した人が21%、「ない」と答えた人が78%だった。
恥ずかしかったり周りの目を気にしたりと、掛け声を発するのは勇気が必要なのかもしれないので、叫んだことがない人が圧倒的多数なのは当然の結果といえる。しかも、コロナ禍で声を出すこと自体が敬遠される今日この頃は特に叫べない。今回のアンケートで、叫んだことがある人が2割もいたことは、逆に驚きと発見になった。花火があがった瞬間、歓声は響くものの、なかなか「たまや~」と叫んでいる声が耳に届いたことがなかったが、実際には2割超えの人が「叫んだ経験あり」を選んでいたのは、想定よりも多い結果だった。
これまで叫んだことがない人も、掛け声のルーツを知ったことを機に、今年の夏は心の中で「たまや〜」「かぎや〜」と叫んでみてどうだろうか。また、この玉屋と鍵屋のウンチクについて誰かに教えながら、夜空に咲く大輪の花を楽しむのもオツだろう。
※中止や延期などの可能性があるため、今年の花火大会の情報は各自チェックを!
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
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