【2025年】隅田川花火の楽しみ方!「第48回隅田川花火大会」のみどころや混雑情報、最寄り駅など
東京都
目次
2025年7月26日(土)に東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が開催される。本記事では、見どころや混雑情報など事前に知りたい情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

【概要】東京最大級!隅田川花火大会とは?
東京で最も大規模な花火大会の一つで、隅田川の上流(桜橋〜言問橋)にある第一会場と、下流(駒形橋〜厩橋)にある第二会場の2会場制で打ち上げが行われる。会場周辺は浅草駅を中心に、台東区側と墨田区側の両岸から観覧が可能で、会場によって見える花火の種類が異なる。例年はテレビ中継もされ、2024年は約91万人が訪れた。
▼観覧には2つの方法がある。
・市民協賛による有料観覧席は誰でも申込可能で、2025年はインターネットで5月11日から先着順、はがきは4月28日から5月20日(当日消印有効)に申し込む。会場は5カ所で、例年5月中に完売する
・公道からの一般観覧(大規模な交通規制により周辺道路が歩行者天国となり、誰でも自由に観覧可能)
▼有料観覧席(2025年の予定)
・台東リバーサイドスポーツセンター野球場
・台東リバーサイドスポーツセンター少年野球場
・蔵前親水テラス
・隅田公園そよ風ひろば
・両国親水テラス
※販売対象や購入条件については大会公式サイトを確認。
ただし、公道からの観覧は場所取りが過酷で、観覧場所によっては満員電車のような混雑になることもあり、初めての観覧には注意が必要だ。
【見どころ】数々のコンクールで素晴らしい成果を上げた花火業者たちの競い合いは必見
桜橋下流から言問橋上流の第一会場では、両国花火ゆかりの業者や、国内の大会で優秀な成績をおさめた10社が参加する「花火コンクール」が実施される。これは、隅田川花火大会の中でも特に注目度の高い伝統的なプログラムだ。
各花火業者が、それぞれの技術と芸術性を凝縮させた花火を打ち上げ、色彩や形、開花のタイミングなど細部にまでこだわった美しさを披露する。例年の進行では、19時40分ごろに開始され、各社が約20発ずつ、計200発前後の花火を順に打ち上げる形式となっている。打ち上げられる玉の号数は比較的小さいが、その完成度の高さは群を抜いており、まさに“技の粋”が詰まった時間だ。
また、花火コンクールの合間にはキャラクター花火や余興花火などの特別プログラムもあり、飽きずに楽しめる構成となっている。
花火は大きく分けて、菊のように球形に開く「割物」と、打ち上げ後に中から星が放たれる「ポカ物」の2種類があり、なかでも割物花火は日本の職人技が光る逸品とされている。コンクールではこの両方の技法を駆使した作品が多く登場し、日本の花火技術の高さを実感できるはずだ。
隅田川花火大会の花火コンクールは、伝統と革新が交差する舞台。国内トップクラスの花火師たちが誇りをかけて競い合う姿は、花火ファンならずとも見逃せない。

【歴史】「隅田川花火大会」って?初開催から約300年の歴史ある花火大会
「隅田川花火大会」は、江戸時代に八代将軍・徳川吉宗が打ち上げた「両国川開きの花火」を起源とする日本最古の花火大会で、開催の起源は1733年(享保18年)の「両国の川開き」に由来するという。
実際には、前年に発生した大飢饉と疫病による多くの死者を慰霊し、悪疫退散を祈願する目的で、隅田川(当時は「大川」とも呼ばれていた)にて水神祭が執り行われ、その際に花火が打ち上げられたのが始まりとされている。この時、両国橋周辺の料理屋が幕府の許可を得て花火を上げたことが「両国の川開き」と呼ばれるようになり、以後、夏の恒例行事として定着していった。江戸時代から明治時代にかけては、庶民の娯楽として大いに発展。花火師・鍵屋弥兵衛らによる新たな技術や色彩豊かな花火が登場した。しかし、その後は幕末の混乱、関東大震災、太平洋戦争などを受けて大会はたびたび中断。戦後の1948年(昭和23年)には一度再開されたが、都市化や交通事情、水質汚染などの影響で1961年(昭和36年)を最後に再び開催が見送られることに。それでも、地域住民や関係者の熱意によって、1978年(昭和53年)には「隅田川花火大会」として復活。以降、毎年恒例の一大イベントとして親しまれており、2025年で第48回目を迎える。
現在では、2会場制で合計約2万発もの花火が夜空を彩り、東京の夏を象徴する伝統行事として、国内外から多くの観客が訪れている。

【混雑情報】約91万人の来場を見越し、混雑を避けるための対策を立てよう
2024年には約91万人が訪れた隅田川花火大会。2025年もそれに匹敵する、あるいはそれ以上の来場が見込まれており、都内最大級の混雑が予想されている。
とくに混雑が激しくなるのは、浅草・吾妻橋・本所吾妻橋・両国といった会場周辺。夕方から夜にかけて、歩くのも困難なほどの人出になる。
ピークの時間帯は以下のとおり:
■16時~18時:場所取りや早めの到着者で混雑が始まる
■18時~19時:最寄り駅や周辺道路が大混雑。交通規制もこの時間帯から本格化
■19時~20時30分:打ち上げ中は混雑のピーク。移動はほぼ不可能に近い
■20時30分~21時30分:花火終了とともに駅が混雑し、長時間の待機も
交通規制も広範囲におよび、吾妻橋~浅草駅周辺では16時~21時30分の間、歩行者専用道路として車両通行止めに。駒形橋~厩橋周辺も17時~21時の間で一部通行止めが実施される。国道6号線より内側の一部エリアでは、16時30分から歩行者含めて通行禁止となる区画もあり、事前の確認が不可欠だ。
加えて、隅田公園や親水テラスなどの観覧スポットでは、前日や当日昼から立入禁止になるエリアもあるため注意しておこう。首都高速6号向島線の出入口閉鎖や通行止めなど、高速道路も影響を受ける。
公共交通機関も非常に混雑し、浅草駅(銀座線・浅草線)、本所吾妻橋駅、両国駅などでは入場規制や臨時改札の設置が行われる。終了後はホームや改札前で長時間待たされる可能性があるため、分散退場や時間をずらした帰宅がおすすめ。バスも一部で運休・迂回運転が行われる。
自転車でのアクセスも注意が必要で、会場周辺では駐輪禁止エリアが多く、シェアサイクルポートの一時閉鎖も予定されている。車は広範囲で通行止めになるため、公共交通機関の利用が必須だ。
混雑回避のポイント
・現地入りはできれば15時以前に
・帰宅時間をずらす、もしくは会場から少し離れたエリアで観覧
・最新の交通・混雑情報を当日もSNSや公式サイトで確認
・浅草駅・吾妻橋付近は特に混雑が激しく、移動が困難になることも。人混みが苦手な場合は次のようなエリアを検討するとよい。
上流:白鬚橋や水神大橋付近
下流:新大橋や清洲橋付近
※どちらも距離はあるが比較的ゆったり観覧可能

【トイレ情報】事前に済ませておくのがベスト!
隅田川花火大会では、各所に仮設トイレが設置されているが、非常に混み合うため、事前に降車駅や会場周辺の公衆トイレを利用しておくのが基本。とくに花火の開始前後は長蛇の列ができ、タイミングによっては30分以上待つこともある。
有料会場と一般観覧者で利用可能なトイレが異なるため要注意
仮設トイレは第一会場に約50基、第二会場に約45基設置され、いずれにも車椅子対応トイレが5基ずつ設けられる予定。
▼有料観覧席利用者
→有料観覧席エリア内に仮設トイレが設置されるが、チケットを持たない人は利用できない。
▼一般観覧者
→会場周辺の公園(隅田公園、浅草寺)、公道上の公衆トイレ、商業施設、コンビニ等を利用。ただし非常に混雑する。
→大会公式サイトでは開催日直前にトイレマップが公開される予定。事前確認がおすすめ。
混雑を避けるには、会場に到着する前の駅構内や立ち寄り施設での利用が最も確実。また、念のためウェットティッシュや携帯用トイレを持参する観覧者も多く、特に小さな子ども連れの場合は備えがあると安心だ。
隅田川花火大会では、仮設・常設問わずトイレは非常に混雑する。時間に余裕をもって、早めの利用を心がけよう。商業施設やコンビニの活用も選択肢の一つだが、あくまで“事前に済ませる”のが最も快適に花火を楽しむコツとなる。

【開催日・打ち上げ時間】第一会場と第二会場では、打ち上げ時間が異なるので注意
開催日は2025年7月26日(土)、打ち上げ時間は19時〜20時30分(※)。そのほか、花火大会の開催可否については公式サイトやXをチェックしよう。
※第一会場19時〜、第二会場19時30分〜、小雨決行(荒天時は中止)
【アクセス】来場の際は、必ず公共交通機関を利用しよう
打ち上げ場所は、桜橋下流~言問橋上流(第一会場)、駒形橋下流~厩橋上流(第二会場)。第一会場へのアクセスは、東武鉄道・東京メトロ・都営地下鉄浅草駅が最寄り駅で、いずれも徒歩約5分。第二会場へは都営地下鉄浅草駅、または都営地下鉄蔵前駅から徒歩約5分。駐車場は設置されていないので、来場の際は上記の公共交通機関を利用しよう。
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