花火の捨て方、意外と知らない?使用期限や正しい楽しみ方をチェック!

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ポイントを守って楽しく安全に。花火をする場所も注意

そんな花火だが、火と火薬を使うだけに遊ぶ際の注意は必要不可欠。日本煙火協会では花火入門の中で「花火の正しい楽しみ方11のポイント」を取り上げている。

(1)おもちゃ花火といっても花火の原料は火薬類。花火に書いてある遊び方、警告・注意書きをよく読んで、必ず守る。
(2)花火を人や家に向けたり、燃えやすい物のある場所で遊ばない。衣服に火がつかないように注意する。
(3)手持ちの筒もの花火は、手の位置に注意する。
(4)風の強いときは、花火遊びはしない。
(5)水を用意する。
(6)大人と一緒に遊ぶ。
(7)たくさんの花火に、一度に火をつけない。
(8)正しい位置に正しい方法で点火する。
(9)花火は、途中で消えても筒をのぞかない。点火する時も筒先に顔や手を出さない。
(10)花火をポケットに入れない。
(11)大変危険なので、花火は絶対に分解しない。
(出典:(公社)日本煙火協会「 花火入門 」)

安全に楽しむためにはいずれも重要なポイント。これに加えて井上さんは「弊社にある問い合わせの中では“花火をやる場所”についての質問が多いです」と話す。

「煙や騒音など、密集している住宅街だとやりづらい、という声を実際にもらうんです。公園でも花火を禁止にしているところがかなり増えて、花火をしたことでクレームなどに繋がる場合もあり、消費者の方からすれば『どこでやればいいんだろう』と」(井上さん)

楽しい花火がトラブルを生みかねない場所の問題。大きな公園や河川敷など、自治体が花火の使用を許可している場所もあるので、事前にリサーチしておくと安心だ。また、井上玩具煙火では煙の少ない花火も開発しており、そうした周囲への影響が少ない花火を選ぶことで、自宅の庭など気軽に楽しめる場所が増えそうだ。

進化する手持ち花火を楽しもう!

国産の手持ち花火を製造・開発している井上玩具煙火
国産の手持ち花火を製造・開発している井上玩具煙火

ここ数年のコロナ禍で各地の花火大会が中止となり、手持ち花火の需要は伸びていたという井上さん。今年は4年ぶりに開催となる花火大会が増え、久しぶりに花火が楽しめる夏。手持ち花火にも注目が集まるなか、メーカーとしての思いを聞いた。

「電化が進み、火を身近に感じない世の中にあって、火の美しさや火の怖さを身近に楽しみながら知れるのが手持ち花火の醍醐味だと思っています。『手持ち花火はどれも同じようなもの』と思われる方も多いですが、弊社では花火の色や燃焼などさまざまな現象を研究して新しい花火にチャレンジしています」(井上さん)

【写真】球体付きのため立体感ある花火が楽しめる「神威」など、手持ち花火も進化を続けている
【写真】球体付きのため立体感ある花火が楽しめる「神威」など、手持ち花火も進化を続けている


今年の夏も手持ち花火を手に、日本の夏の醍醐味を満喫してみてはいかがだろうか。

取材協力:井上玩具煙火株式会社、(公社)日本煙火協会

■井上玩具煙火株式会社
公式サイト: https://inoue-fireworks.com/
オンラインショップ: https://inouehanabi.thebase.in/

■公益社団法人 日本煙火協会
公式サイト: http://www.hanabi-jpa.jp/

情報は2023年6月13日 10:38時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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