水中花火と水上花火の違いとは?それぞれの代表的な花火大会も紹介!

一般的に花火と言えば、夏の夜空に咲き誇る「打ち上げ花火」を思い浮かべる人が多いだろう。しかし花火にもさまざまな種類があり、間断なく連続して打ち上げるスターマインや、壮大なスケール感が魅力のナイアガラ(綱仕掛)など、それぞれに異なる趣を堪能できるのが面白いところ。ここでは、海や川、湖などの水面と花火との調和を楽しめる、水上花火&水中花火についてご紹介。両者の違いや、それぞれの代表的な花火大会をこの機会にチェックしてみよう。

「諏訪湖祭湖上花火大会」

水中花火と水上花火は、スターマインやナイアガラ(綱仕掛)などと同じく、「仕掛け花火」と呼ばれるものの一種。いずれも上空ではなく、水面で半円状に開くところが「打ち上げ花火」とは大きく異なる。そして両者の違いを細かく説明すると、「水中花火」とは水上の船などで点火した花火を、水中に向かって打ち込み水の中で爆発させるもの。一方で「水上花火」とは、あらかじめ船やいかだなどにセットしておいた花火を、遠隔操作で点火させるもので、名前の通り水上で爆発するため、水の抵抗を受けずに美しい半円を描くという。

【水中花火】世界遺産・厳島神社と水中花火のコラボレーション「宮島水中花火大会」

広島県廿日市市宮島町の厳島を会場に、毎年8月に開催される「宮島水中花火大会」は、「日本の花火大会百選」のひとつにも選ばれている全国有数の花火大会。大鳥居や厳島神社の社殿と花火の幻想的なコラボレーションを楽しめるとあって、写真愛好家たちの間で高い人気を集めている。さらに、島のほとんどが世界遺産に登録されていることもあり、毎年多くの海外観光客が足を運ぶ。

「宮島水中花火大会」

打ち上げ数は約5000発で、観客は宮島島内に約5万人、対岸に約25万人。プログラムの目玉は水中花火で、開花時の大きさが直径約320メートにものぼる、大型の水中花火を見ることができる点もポイントだ。日没後、幽玄なたたずまいの大鳥居と社殿が、花火の光を受けて浮かび上がるさまは、非常に神秘的。さらにタイミングによっては、打ち上げ花火と水中花火が同時に咲き乱れる瞬間や、潮の満ち引きによる水面、そして景色の変化を楽しむことができる。

【水上花火】雄大な自然に囲まれた諏訪湖を彩る水上花火に感動「諏訪湖祭湖上花火大会」

爆発的ヒット映画『君の名は。』の作中に登場する、“糸守湖”のモデルにもなったと言われている、信州最大の湖・諏訪湖。長野県岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる広大な湖を舞台に、毎年8月15日に開催されるのが、打ち上げ数・規模ともに全国屈指の花火大会である「諏訪湖祭湖上花火大会」だ。

「諏訪湖祭湖上花火大会」

花火の総打ち上げ数は、国内最大級の約4万発。四方を雄大な山々に囲まれた抜群のロケーションと、全国でも数少ない水上花火を堪能できるとあって、毎年約50万人もの見物客が訪れるという。大会は2部で構成され、第1部では10号玉の早打ちとスターマインが登場する競技花火が、第2部では水上スターマインや、諏訪湖の立地を生かした約2キロメートルの「大ナイヤガラ」などが披露される。特に注目は、第2部で打ち上がる豪華絢爛な水上大スターマイン「Kiss of Fire」。湖上中央に浮かぶ人工島・初島に向かって、左右から半円状に弧を描いた花火が近づいていき、中央付近で一つに合体。それを合図に、初島から10号玉連発のスターマインが打ち上がるという、感動を誘う迫力満点のプログラムだ。

2020年はどうなる?「宮島水中花火大会」と「諏訪湖祭湖上花火大会」の開催予定

「宮島水中花火大会」は、東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、警備人員の確保が難しいとの理由から、昨年時点で2020年度の開催中止を発表。「諏訪湖祭湖上花火大会」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、同様に開催中止が決定している。残念ながら今年は両大会とも中止だが、来年以降、ぜひ実際に足を運んで水面を彩る趣ある花火を存分に堪能しよう。

※各花火大会の開催情報は2020年5月22日時点の情報

情報は2020年05月27日時点のものです。おでかけの際はご注意ください。